UI/UXについて1年で学んだこと1:リンク集
2012年度に本業と並行して UI とか UX について勉強しました。 その学習成果をまとめた記事を数本書こうと思います。
第1回として、関連する情報に対するリンク集的な物を作ってみましたので公開してみます。 偏りがあるのとかは気にしない。
「ガイドライン」「UI」「UX」「ユーザビリティ」と4カテゴリに分けてみます。
ガイドライン
色々な団体が「ガイドライン」という物を作っています。 特に OS系 のガイドラインは統一感を出すために重要です。
- 記事:UX/UIデザインガイドライン - 小野和俊のブログ ★★
- 9団体 14個 のデザインガイドラインについてのリンク集。
- 記事:Windows ユーザー エクスペリエンス ガイドライン ★★
- 上記の小野さんのブログでも紹介されている、Windows8ベースのUXガイドライン。必読。
記事:iOSヒューマンインターフェースガイドライン(PDF) ★★
- 上記の小野さんのブログでも紹介されている。必読2。
IBMの設計の原理 ★
- 多分ここがオリジナル(英語)
- 公式の日本語訳は見つけられず。非公式でタイトル以外も日本語にしてくれているサイトがある
- ベン・シュナイダーマン博士の提唱よる「インタフェース設計の八つの黄金律」★
- 公式っぽいの見つけられなかったから、こちらをリンクしておく。Shneiderman
- ISO 9241 Part-10:対話の原則 ★
- こちらも適当なリンクが見つからないので最終奥義の Google検索
- ドナルド・A・ノーマンのユーザー中心デザインの7つの原則 ★
- 私は以下の記事を読んで知りました。
- 誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)という本の内容のようです。未読。
UI
- 記事:ずるいデザイン zurui-design // Speaker Deck
- デザイナーではない人ができる範囲のおしゃれなデザインテクニック。
- 本:デザイニング・インターフェース 第2版 ★★★
デザイニング・インターフェース 第2版 ―パターンによる実践的インタラクションデザイン
- 作者: Jenifer Tidwell,ソシオメディア株式会社(監訳),浅野紀予
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2011/12/24
- メディア: 大型本
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- 私は第2版が出る前に買ったのですが、第2版の方がスクリーンショットとかが今風なので良いです。書いてある理論は変わらないので第1版でも学習できますが(負け惜しみ)。
- 活用方法としては、一度 広く浅くで良いので何が書いてあるかを覚えおき、自分が何かやる時に「これについて何か書いてあったよな」と思ったら本を開いて留意点などを確認するという形になると思います。
- 代替可能な物として ソシオメディア | UIデザインパターン でも同様の効果/使い方ができますが、諸々この本の方がレベルが高いと思う。
- 記事:F's Garage @fshin2000 :何故、エンジニアは UIのセンスがないか。 ★
- 「何故 UI センスのないアプリが出来上がるか?」という路線の考察は、重要な着眼点だと思うのだが、あまり考察を見ない。「デザイナーを雇いましょう」も良いのだが、そもそもセンス悪い物作らないようにするための考察は必要。
- この記事はエンジニアに着目しているが組織(の意思決定)の問題とかもあると思っている。自分でも考えたい。
- 尚、このサイトは他にも良い情報がありそうなので今度じっくり読んでみたい。
- その他
- 【16-D-1】UI のこれまでの10年とこれから
- ちょっとこのリンク集の趣旨から外れているが「タッチUIの登場でUIが大きく変わろうとしているんだよ。注意しておけよ。」というスライド。
- 【16-D-1】UI のこれまでの10年とこれから
UX
記事:UIの改悪がUXを改善させる場合 - A Successful Failure ★★★
- UX と UI の違いを語る写真としてシリアルを使って説明している物 がありますが、私はこれが意味が分かりませんでした。 ここで紹介されている ATM の話や ヒューストン空港の話は理解しやすいと思います。
人:安藤昌也 ★★
- 千葉工業大学工学部デザイン科学科 准教授。
研究室 / Slideshare / Twitter @masaya21 - UX を学術的なアプローチで研究している。UXをデザインする方法(UXD)について多く語っている。
- Slideshare にある “UI/UX”?~恥をかかないための15分UXD入門 の2枚目のスライドに書いてある内容が好き(気を付けます、頑張ります)
- 私の想いとしては、"UX"をよく理解せず商売のキーワードとして消費して欲しくない。
- 理解のないまま"UX"というキーワードを使い、クライアントをがっかりさせ、 ひいては「UXなんてダメだよ」という思いが拡散してしまうことを避けたい。
- 定義は皆さん自身の理解の範囲であってもよい。なんの考察もなく"UX"の キーワードを使っている人が、恥ずかしくなるような、そんな環境になるように。。。
- 千葉工業大学工学部デザイン科学科 准教授。
記事:UXの考え方とアプローチ ★★★
- 上記の 安藤昌也 氏が「UX入門」としてお勧めしている安藤氏 自身のスライド。
- 記事:UXとは何ぞや? UXを高める武器を手に入れよう! - @IT
- ここに出てくる「UXのハニカム構造」と「J. J. Garrett氏の考えるUX」の図は 良く出てくる。
- その他のリンク
- 巨大な豚に口紅を塗ることがUXをデザインすることではない - Think Social Blog
- ブログの記事は普通だがブログタイトルが強烈で心に残る
- UX アクティビティ: ROI とユーザー エクスペリエンス ~ UX を改善するどんな費用対効果が期待できるのか? ~ | MSDN
- 偉い人に説明するとき用
- UX に真面目に取り組める組織づくりについてのスライドを公開しました - つきあたりを右に
- 組織論
- UXデザイン7つの要素を意識してサイトを改善してみよう!
- 初心者向け。UXのハニカム構造図を元にどのようにUXを考えれば良いかというのがわかりやすい。
- 巨大な豚に口紅を塗ることがUXをデザインすることではない - Think Social Blog
ユーザビリティ / UCD / HCD
UI/UX と近い位置に「ユーザビリティ」という単語があります。UCD(ユーザ中心設計)、 HCD(人間中心設計) は、高いユーザビリティを得るための設計方法論。
サイト:U-Site ★★★
- 非常に多くのユーザビリティに関する記事があり、勉強になります。
- 運営母体などは、U-Siteについてに以下のように書かれています。
U-Siteは、株式会社イードが運営しているWebサイトです。
イードのHCDリサーチ事業では、PC用サイト/ソフト、モバイル用サイト/アプリなど、各種ユーザーインタフェースのユーザビリティ評価を多数手がけております。また、それだけでなく、企画・開発段階から人間中心設計(HCD)プロセスを導入することで、製品、サービス全体のユーザーエクスペリエンスの向上をトータルでサポートしております。
- 団体:HCD-Net 人間中心設計推進機構 ★
- 同じく HCD についても、まだ語れる段階ではない。 なので、「HCD」という単語をここに書くことが目的のリストアップ。
- 人間中心設計(HCD)専門家 資格認定制度 とかいうのもあるのが特徴的か?
- 本:ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック
樽本 徹也 (著) ★★
ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック
- 作者: 樽本徹也
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
- 購入: 16人 クリック: 192回
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- 著書公式サイトは、人机交互論 ユーザビリティエンジニア的HCI論だけど更新頻度は少な目か。『NPO 人間中心設計推進機構 評議員』『アジャイルUCD研究会 共同代表』だそうです。ユーザビリティ評価がご専門。
- ユーザビリティをどのように測定(評価)するかを記した本。これだけでユーザビリティの評価ができるようになるとは思わないけど「どのようなやり方をすれば良いか?」とか「どこが着眼点か?」というのがわかるだけでも価値がある。
- 同じ著者の アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング― も読んでみたい気もするし似た内容な気もするし。。。多分、これから読む人はこっちの方が良いのだろうと思いますが。。。(読んでないから無責任発言)。
人:ヤコブ・ニールセン博士 ★★
- 「ユーザビリティ」に関しての話でよく名前が出てくる。ニールセン博士のAlertbox – U-Siteあたりに色々書いてあるのが便利かな。。。
その他リンク
- ISO 9241-210:2010 人間工学-人とシステムとのインタラクション-第210部:対話型システムの人間中心設計
- ISO の人間中心設計に関する規格。
- 中身見たことないけど見てみたいなぁ。けど高い(12,096円)なぁ。
- この記事書いていたら、 ISO9241シリーズの翻訳をオンラインで読む: コメディ化計画 というのを見つけた(=まだ試していない)。 自分が見たい部分が見つかるかは謎。
- 解説は前述の樽本氏のサイトの 人机交互論: HCDの新・国際規格:ISO 9241-210 で解説されている。
- 尚、「ISO 13407:1999」というのがweb上で見つかることもあるが、 「ISO 13407:1999」が改訂されて、この「ISO 9241-210:2010」になった。
- ISO 9241-210:2010 人間工学-人とシステムとのインタラクション-第210部:対話型システムの人間中心設計
とりあえず以上。お勧め募集中。